当科は「臨床に役立つ研究」を行い、「得られた成果を無駄にしない(学会・論文発表を行う)」ことをモットーに、臨床研究から基礎研究まで多くの研究テーマに取り組んでいます。大学院生には、臨床科にありがちな「身分は学生、仕事は臨床医でOn-the-Job Trainingのみ」という状況を避け、研究に専念する時間を確保するだけでなく、選択分野については授業・実習を含めた教育をしっかりと行います。 主な研究内容は以下のとおりです。
当科は、自施設のみならず広く地域のブラッドアクセスセンター(血液透析のための内シャントやカテーテルの作成・維持を目的とした外来・入院診療体制)として機能しています。豊富な症例数を活かし、効率的で患者負担の少ない診療方針の構築を目的として、主に経皮的血管形成術に関する臨床研究を継続しています。
国内外を問わず多くの多施設共同臨床研究やレジストリー研究に参加し、腎臓・透析分野における将来のエビデンス構築や新規治療法の開発に積極的に協力しています。
当科では慢性腎臓病の評価にMRIを積極的に活用しています。被曝なく高精度の画像を得ることが可能です。保険適用内の検査から患者さんと担当医師に可能な限り多くの情報を還元できるよう、放射線科と共同研究を進めています。
CCN2は慢性腎臓病の進行に関わる因子であり、尿細管上皮細胞から分泌されて腎間質の線維化に寄与します。CCN2の機能を詳細に解析し、腎臓の線維化に特に深く関わる部分を特定しました。CCN2の産生に関わるカスケードを適切に制御することで、すでに進行した慢性腎臓病を正常な状態に回復させることも可能となっています。副作用が少なく効果的な慢性腎臓病治療薬の開発を目指しています。
慢性腎臓病の治療薬開発にはさまざまなアプローチがあります(例:抗炎症薬、抗線維化薬、抗蛋白尿薬など)。当科ではこれまでの豊富な基礎研究の経験から、効率的で信頼性の高い抗線維化薬スクリーニング系を確立しています。製薬企業や他施設・他研究室で開発された抗線維化薬の候補物質について、in vitroおよびin vivoで「慢性腎臓病治療薬」としての効果判定が可能です。共同研究のお申し込みを広くお待ちしております。
- ヒトを対象とした研究調査や遺伝子改変動物の取り扱いについては、学内および院内の規則に則り、必要な手続きを経て細心の注意を払って実施しています。

