研修プログラム
初期研修

腎疾患患者の合併症は多岐にわたるため、腎臓病学のみならず内科全般を主とした総合的な臨床能力の習得が可能です。研修中には多種多様な症例を担当します。将来内科医を目指す方だけでなく初期研修の時期に輸液療法、体液管理、電解質異常、酸塩基平衡異常など、どの診療科においても避けては通れない知識と実践の習得が可能です。当科の診療はチーム体制を敷いており、各チームには1 名の指導医と2名程の担当医及び研修医が配置されています。各チームは20名程度の入院患者を受け持ちます。これらの症例を腎臓内科として総力を挙げて取り組むように毎朝カンファレンスを行い、活発な討論が行われます。カンファレンスはプレゼンテーションスキルや将来の認定医の提出症例の記載にも役立ちます。

研修スケジュール
8:00
病棟症例カンファ
8:00
病棟症例​カンファ
    8:00
抄読会・予演会
 
8:30
入退院カンファ
8:30
​入退院カンファ
8:30
​入退院カンファ
8:30
​入退院カンファ
8:30
​入退院カンファ
8:30
​入退院カンファ
午前
病棟業務
午前
​病棟業務
午前
​病棟業務
午前
​病棟業務
午前
​病棟業務
午前
病棟業務
シャント手術
午後
病棟業務
透析カンファ
午後
病棟業務
PTA
午後
病棟業務
午後
​病棟業務
午後
​病棟業務
午後
病棟業務
教授回診
  18:30
医局会・勉強会
       
当科での研修の特徴

腎臓内科としては全国でトップクラスの症例数およびその多彩さにつきます。平成25年度の診療実績を例に挙げれば外来患者数15530人、入院患者数861人、腎生検件数 89件、血液腹膜透析新規導入数 189人、腹膜透析患者数 110人 在宅血液透析患者数67人、アフェレーシス件数 315件、持続的血液浄化 385件、主な対象疾患は急性腎障害、慢性腎臓病のあらゆる疾患に加えて心血管疾患、敗血症・多臓器不全、重症膵炎、劇症肝炎、潰瘍性大腸炎、Crohn病、変性神経疾患、免疫疾患などほとんどすべての症例を経験することができます。
これら実地臨床での診療能力を身につけるのと同時に,臨床研究能力を身につける事も重要と考えており、内科学会関東内科地方会、日本腎臓学会東部学術集会、日本透析医学会での症例報告を行っています。研修医自らが経験した症例を学会で報告を出来るよう指導しています。研修医にとっては初めての学会報告になることが多く、文献検索からスライド作成、症例の考察までを上級医とともに行います。優れた発表は論文としてまとめるまで指導します。初期研修の段階でこのような経験を積むことは研修医のみなさんに必須と考えています。